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JAXAが開発した、高性能マイクロ波放射計(AMSR)と、その姉妹センサである、改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)のセンサの仕様や概要について解説します。

AMSRミッションの概要

AMSR-Eデータ処理と現業利用

Aqua / AMSR-E

(1) Aqua / AMSR-E

米国航空宇宙局 スバルバード受信局

(2) 米国航空宇宙局
スバルバード受信局

   
地球観測センター 鳩山

(3) 地球観測センター 鳩山

(4) 主なデータ配布先

図 1.4.1 観測データの流れ

衛星搭載AMSR-Eで観測されたデータは海外などにある受信施設で受け、鳩山の地球観測センター(EOC)に送られます。EOCでは各種のデータ処理がされ、ユーザーに配布されます。全球のデータが、観測後平均4時間以内にユーザーの元にオンラインで配布されます。配布先としては地球観測利用研究センター(EORC)、NASA、気象庁、漁業情報サービスセンターです。その他に、共同研究を行っている研究者などにも配布されます。

気象庁では水蒸気量・降水量を数値天気予報の初期値として使っています。AMSR-Eデータを使うことにより、予報精度の向上が見られます。漁業情報サービスセンターでは水温を漁況解析に使っており、作成した漁海況情報図を漁協などに配布しています。海上保安庁はAMSR-E海氷分布図を船舶の安全航行の参考に使っています。