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また、北極海はその大部分が海氷で覆われ、海氷の消失は熱収支、海洋循環などに支配的な役割を果たしています。AMSRは、このような大規模な海氷分布の変動を継続的にとらえることができます。その厳しい環境のため、極域の継続的・広域的な観測手法はほぼ衛星観測に限られます。特に、太陽光に依存しないマイクロ波観測は、極夜が長く、雲に覆われることの多い極域において非常に重要な観測手法です。北極海やオホーツク海等においては、船舶の航路予測への応用も考えられます。このような実利用面においては、AMSRの高い空間分解能が有効となります。(画像:南極大陸周辺の海氷分布)