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プレスリリースや、会議情報、アルゴリズム記述書や、一般向けの出版物のデジタルアーカイブなど、AMSRやAMSR-Eに関する情報を提供します。

トピックス

2003/6/4

巨大氷山の行方

巨大氷山が南極の周りを漂っています。
   昨年(2002年)の5月、南極のロス棚氷から分離した、島根県に匹敵する大きさ(幅約30km×長さ約200km)の巨大氷山の動きを、AMSR-Eが毎日観測しています。図1はAMSR-Eが2003年5月31日に観測した、南極大陸とその周辺の画像です。日本が夏に向かって暖かくなる中、南半球にある南極は太陽が昇らない極夜の季節へと向かっています。日本の南極観測の拠点である昭和基地(南緯69度00分、東経39度35分)では、6月1日から7月14日頃までの約一ヶ月半、太陽を見ることができなくなります。AMSR-Eが毎日観測しているこの巨大氷山は、南極点をはさんで昭和基地の反対側にある南極大陸最大規模のロス棚氷から2002年5月に分離したことが確認され、C-19と名付けられた氷山です。なお、画像中で南極点付近が黒い丸になっていますが、これはAMSR-Eでは観測できないためにデータがないことを示しています。

図1
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図2、図3は図1中の青色の線で囲まれた領域を拡大し、AMSR-Eが定常観測を始めた2002年7月から現在までの氷山の位置を示しています。2002年8月に入るとロス棚氷の沖へ流れ始め、10月から2003年4月の間に半回転したのち、さらに北へ流れていることが確認できます。

図2

図3

毎日の観測画像から作成した動画(約20MByte)はこちら
QuickTime
AVI
天候に影響されにくく昼夜を問わず観測が可能なAMSR-Eは、これまでの同種のセンサよりも地表面分解能が高いことから、このような観測ができました。近年、氷山の流出が増加傾向にあり、地球温暖化との関係が指摘されています。今後ますます、このような地球観測衛星による観測が重要になるでしょう。

My Aquaコンテスト特別賞の講演報告

2003/2/28

雪国の子供たち、衛星の話にわくわく、ドキドキ

My Aquaコンテスト新潟市立松浜中学校。選択理科の授業でペーパークラフト制作を取り上げてくれた先生と、取り組んでくれた2年生の生徒さんたちに感謝の気持ちを込めて、JAXAから特別講演に伺いました。
講演での生徒さんからの質問は、「宇宙人はいるの?」とか・・・。子供たちの好奇心に、講演者も思わず、「うーん」。いつもは難しい顔をして、会議をいっぱいこなしているマネージャーたちが、"未来の科学者や技術者たち"と触れ合った楽しいひとときでした。 この講演に際してご協力いただきました皆様、どうもありがとうございました。松浜中学校の皆さん、これからもAquaやAMSR-Eの観測に注目していてくださいね!
My Aquaコンテスト各賞発表のページへ
特別賞
今回、講演を行ってくれました、AMSR-Eプロジェクトマネージャーの川西さん。センサ開発の苦労話などを中心に話をしてくれました。
松浜中学校
新潟市立松浜中学校2年生の皆さん。
新潟県
特別賞
EORCからは、ADEOS-IIミッションオペレーション・マネージャーの松浦さんが訪問。衛星を使った地球観測についての話をしました。

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