トピックス
2002年4月
2002/4/30
Aqua打上げ日 5月4日に
米国地球観測衛星Aqua(EOS-PM)の打上げ日が5月4日となりました。
Aqua（ラテン語で水の意）という衛星の名称が示すとおり、Aquaのミッション目的は地球規模の水循環に関する情報を取得し、そのメカニズムに迫ることです。米国航空宇宙局（NASA）は地球全体の気候変動メカニズム解明のため、１５年以上にわたり地球全体を観測する「惑星地球へのミッション(Mission to Planet Earth)」を1990年から実施しています。この計画を実現するための「地球観測システム(Earth Observation System)」の一環として地球観測衛星Aquaは位置づけられており、気候変動予測への有効なデータが取得できるものと期待されています。
Aquaプロジェクトは日・米・ブラジルの国際協力のもとに進められており、JAXAの観測センサである改良型高性能マイクロ放射計(AMSR-E)の他に、米国が開発する４つの観測センサ、ブラジルが開発する１つの観測センサが搭載されます。
AMSR-Eは固体（積雪、海氷、降雪など）・液体（降水、海洋、土壌水分など）・気体（水蒸気）といったさまざまな形態の水に関するデータを得ることができ、Aquaの目的には欠かせない観測装置の一つです。JAXAの地球観測利用研究センター(EORC)では、外部研究者との協力によりAMSR-E観測データの検証を行うとともに、AMSR-Eデータを用いた研究を行います。
なお、AMSR-Eの観測データは、精度評価が終了した後に一般配布される予定です。
