データを使う  › プロダクト/アルゴリズム
AMSRやAMSR-Eのデータを利用するために、プロダクトやアルゴリズムの概要と、データ取得方法や利用可能なツールについて紹介します。

プロダクト/アルゴリズム

AMSR-E低速回転データ

AMSR-E低速回転データは、2012年12月4日から2015年12月4日まで低速回転(毎分2回転)により観測されたデータです。なお2011年10月4日迄は通常回転(毎分40回転)で観測していました。
このデータは、AMSR-Eを他の放射計と相互校正するユーザや、例えば密集したサンプリングのように低速回転での新しい特徴を利用した研究を試みるユーザ等に有用なものです。このデータはJAXAの標準プロダクトではありません。一般的なユーザ向けには、AMSR2の標準プロダクトが用意されています。
更新履歴
  • 2016年1月19日 2015年11月〜2015年12月のデータを公開しました。
  • 2015年12月4日 AMSR-Eの運用が終了しました。
  • 2015年11月13日 2015年10月のデータを公開しました。
  • 2015年10月7日 2015年9月のデータを公開しました。
  • 2015年9月11日 2015年8月のデータを公開しました。
  • 2015年8月19日 2015年7月のデータを公開しました。
  • 89GHz Bホーン V偏波の2015年7月15日以降のデータは、HTSの飽和により輝度温度が正しくありませんのでご注意ください。
  • 2015年7月8日 2015年6月のデータを公開しました。
  • 2015年6月11日 2015年5月のデータを公開しました。
  • 2015年6月3日 2015年3月〜2015年4月のデータを公開しました。
  • 2015年4月1日 2013年8月23日観測の低速回転データ (シーンID P1AME130823102MA) に 0.03度の姿勢誤差がありましたので修正しました。
  • 2015年4月1日 2014年12月〜2015年2月のデータを公開しました。
  • » 過去の履歴
主な特徴
低速回転では、観測領域は点線状でまばらになっています(下図参照)。しかし線上の局所的な領域では、観測点は密集してサンプリングされており、フットプリントがオーバーラップしています。
AMSR-E低速回転における観測領域
低速回転における観測領域
低速回転時の温度環境は通常速度での回転時とは異なります。低速回転時のHTS温度は、衛星の昼間において通常回転時よりも2〜3ケルビン高温になっています(下図参照)。低速回転時に見られるこれまでにないHTSの温度帯域では、通常回転向けのラジオメトリック補正は正常に機能しない恐れがあります。
HTSの温度平衡状態
HTSの温度平衡状態
幾何補正及びラジオメトリック補正の手法は、基本的には通常回転時と同様ですが次の点で異なります。
  • - 6GHzの低温校正源への地上放射の影響を除去するために、AMSR-E自身により観測された輝度温度ではなく、AMSR2レベル3日平均輝度温度プロダクトを利用しています。
  • - 衛星構体の影響によるスキャン開始時のバイアスを補正するためのパラメータを更新しています。

利用方法
AMSR-E低速回転データは次のサイトからダウンロードできます。

品質に問題のあるシーンが含まれています。次のリストを確認の上でご利用ください。

データはHDF4形式です。詳細は次の文書を参照ください。
2012年12月5日から2015年12月4日までのデータが公開されています。