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アルゴリズム開発PI:リモートセンシングシステムズ Dr. Frank J. Wentz |
JAXA/EOCで生成処理されるAMSRレベル2積算雲水量標準プロダクトを利用する際の注意事項について述べたものです。
本プロダクトでは、全球海洋上の積算雲水量が推定されます。海氷域周辺でも推定が行われますが、海氷上での推定値は信頼できません。ユーザは海氷フラグを調べ、積算雲水量の推定結果が妥当であるかどうか判断する必要があります。陸域は、JAXAから提供された陸海フラグ情報を用いてマスクされています。また、入力輝度温度が適切な区域外である領域では、推定は行われません。なお、面積の大きな湖面上でも積算雲水量が算出される場合があります。
積算雲水量の推定範囲は明確に決められていません。晴天域で推定誤差により生じる負値についても、そのまま格納されています。平方根平均自乗誤差は0.02mm程度となることが、シミュレーションによって確かめられています。
陸域及び海氷域の判定のために品質フラグが含められています。陸域または海氷域周辺では推定精度が劣化していると考えられるため、ユーザは目的によりデータを取捨選択する必要があります。
AMSRの視野内に降水域が含まれる場合、AMSR推定値は積算雲水量の真値を正確に表現していない可能性があります。これは、雲水量と降水量を区別することが難しいためです。経験的な目安としては、積算雲水量が0.18mmを超える場合には、AMSRの視野内に降水域が含まれている可能性が高くなります。
処理システムソフトウエアから提供される地表面気温を補助データとして用いています。
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