- JAXA/EORC台風速報の概要
- 1-1. はじめに
- 1-2. 収録画像の概要
- 対象エリア
- 更新頻度
- 画像の見方
- 2-1. DPR(KuPR)観測画像(降水強度)
- 2-2. GMI観測画像(降水量)
- 2-3. AMSR2観測画像(降水量)
- 2-4. AMSR2観測画像(全天候海上風速)
- 2-5. 観測範囲
- 画像の編集方法
- 3-1. DPR(KuPR)、GMI
- 経路データの入手
- 降雨域の検出
- 降雨域と台風位置との関連づけ
- 3-2. AMSR2
- 経路データの入手
- データ情報の見方
- 台風名
- 衛星情報
- 台風情報
- その他
- 「台風速報ページ」という呼称について
- 時刻について
- 経路図、画像等について
- 注意事項
- 本ウェブサイトのデータや画像をご使用になる場合は、研究データの利用条件をご参照ください。
- JAXA/EORC台風速報の画像データをパンフレットに掲載する等により広く配布する場合には、EORC台風データベース事務局(メール)にコンタクトして下さい。
- JAXA/EORC台風速報ページを用いて論文、レポート等を出版する場合は、謝辞として以下のような文章を明記して下さい。
- JAXA/EORC台風速報ページに関してコメント、疑問、質問などありましたら、EORC台風データベース事務局
( メール ) に御連絡下さい。
本ページは、GPM/DPR(KuPR)、GMIおよびGCOM-W/AMSR2の準リアルタイムデータ(衛星から地上に送られてから3時間以内に処理して出るデータ)を使い自動的に最新の台風(台風、ハリケーン、サイクロン等の熱帯低気圧全般)画像を公開しているページです。 尚、準リアルタイムデータを取得後に処理を行うため、観測してから5、6時間程度かかります。
また、GPM主衛星は準回帰軌道衛星です。静止気象衛星と較べると観測幅が狭く、観測頻度が少ない等の弱点があります。 そのため、台風発生時にGPM主衛星が台風を捉える可能性は1日2、3個となります。
アジア域 | アメリカ域 | オセアニア域 | ||
---|---|---|---|---|
経度 | 東経50度~東経180度 | 西経20度~西経180度 | 東経30度~西経100度 | |
緯度 | DPR (KuPR) | 北緯0度~北緯69度 | 北緯0度~北緯69度 | 南緯0度~南緯69度 |
GMI | 北緯0度~北緯69度 | 北緯0度~北緯69度 | 南緯0度~南緯69度 | |
AMSR2 | 北緯0度~北緯90度 | 北緯0度~北緯90度 | 南緯0度~南緯90度 |
更新頻度は、15分間隔です。
全天候海上風速は、AMSR2研究プロダクトとして2015年3月に新たに定義されたもので、現在こちらにて公開しております。
標準の海上風速アルゴリズムでは 推定できない、台風・ハリケーン域内などの強雨域での風速について、風速と共に増加する海面の白波を6.9 GHz及び10.7GHzの水平偏波の組み合わせで検出しています。
A. Shibata, “A wind speed retrieval algorithm by combining 6 and 10 GHz data from Advanced Microwave Scanning Radiometer: Wind speed inside hurricanes,” J. Oceanogr., Vol.62, pp.351-359, 2006.
斉藤貞夫・柴田彰, AMSR-E全天候海上風速, 天気, 57, pp.5-17, 2010.
<GPM-Core>
<AMSR2>
本ページで掲載されている画像は、DPR(KuPR)およびGMIで降雨が観測されている領域と、台風の位置情報とを関連づけ、台風の観測された領域を準リアルタイムプロダクトから切り出したものです。手法自体は、台風データベースと同じです。
アメリカ、オセアニア領域ではウィスコンシン大学の発表している熱帯低気圧実況データより、台風の位置情報データを取得しています。
また、アジア領域では、低気圧時にはウィスコンシン大学のデータを利用し、台風判定後は気象庁のデータを使用しています。
本ページで掲載されている画像は、台風の位置情報を基にして、台風が観測された領域を準リアルタイムプロダクトから切り出したものです。手法自体は、台風データベースと同じです。
DPR(KuPR)、GMIと同じです。
台風(台風、ハリケーン、サイクロン等の熱帯低気圧全般)の国際番号と国際名を記述しています。日本周辺に発生する台風については、さらに日本台風番号を追記しています。
観測日時はセンサが観測した中心の時刻を記述しています。
台風勢力に記載されている時刻は、衛星データの観測日時に最も近い、気象庁が発表した最新時刻を記述しています。
本データセットでは、JAXA/EORC台風データベースと同様に、最大風速が34ノット未満の熱帯低気圧や、太平洋北西部以外の地域に存在し「ハリケーン」や「サイクロン」等の名称で呼ばれるものなど、正確には「台風」と呼ばれないものも含めた熱帯低気圧全般を対象としています。このため、便宜上「台風速報」の名称が熱帯低気圧全般に対して用いられています。
本ページでは、経路図や観測画像などにおいて、時刻に関する情報はすべて世界標準時を使用しています。ただし、アジア域の日本語ページのみ日本標準時を使用しています。
本ページに収録されている経路図、DPR(KuPR)観測画像(降水強度)、GMI観測画像(降水量)、AMSR2観測画像(降水量、全天候海上風速)、観測範囲画像に関しては、等緯度経度の正距円筒図法を使用しています。
これらの画像については、Wessel and Smith(1995)による、「The Generic Mapping Tools (GMT)」を使用して作成しました。
また、EORC台風データベース事務局では関連文献の収集を行っています。JAXA/EORC台風速報ページを利用した論文、レポート等などについて、別刷またはコピーを送るなどの御協力をお願い致します。
送付先は以下の通りになります。