AMSR2画像の説明
上の画像は高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)の観測データから推定した海氷密接度画像です。海氷密接度とは、観測視野内を海氷が覆う割合を示したもので、0%は開放水面(海面)、100%は全て海氷で覆われている状態を示します。ここでは海氷密接度10%以下を0%として表示しています。白色の部分は観測範囲外のためにデータが無い領域です。
上の画像はAMSR2の89GHz観測データから推定した高解像度海氷密接度画像です。空間分解能が高い89GHzのデータを使用することで詳細な海氷の分布が確認できます。
AMSR2は、2012年にJAXAが打ち上げた水循環変動観測衛星「しずく(GCOM-W)」に搭載されているセンサです。環境観測技術衛星みどりII(ADEOS-II)搭載の高性能マイクロ波放射計AMSRや米国航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration:NASA)のEOS Aqua衛星搭載の改良型高性能マイクロ波放射計AMSR-Eと同等の性能を持つセンサです。
注意:
海岸線に現れる海氷は推定エラーの場合があります。また、低気圧などによる厚い雲が通過した場合にも、推定エラーになる場合があります。
SGLI画像の説明
図 SGLIの反射率及び輝度温度の例(2018年3月7日)
SGLIのデータからは全部で4種類の画像を公開しています(上図参照)。①は人間の見た目に近くなるように合成したトゥルーカラー画像、②は、これまでMODIS画像として公開してきた画像の色合いに近くなるように合成した画像、③は海氷と雲が識別しやすい配色になるように合成した画像、そして④は物体の温度を計測する際に使われる熱赤外線の画像です。①では海氷・積雪や雲がどれも白っぽく見えていますが、②では植生域が緑色、海氷・積雪域が黄色、雲が白色、海面が黒色に見えています。また、③では低層雲がピンク色、高層雲が緑色、海氷・積雪が青色に見えており、②よりも雲と海氷が識別しやすくなっています。そして、④では温度が低いところが藍~水色の寒色系に、高温域が橙~赤色の暖色系に色づけられています。
VIIRS画像の説明
図 VIIRSの反射率及び輝度温度の例(2023年5月2日)
VIIRSはNASAの地球観測衛星Suomi NPPおよびNOAA/NASAの地球観測衛星JPSS1に搭載されている光学センサです。
VIIRSのデータは全部で4種類の画像を公開しています(上図参照)。①は人間の見た目に近くなるように合成したトゥルーカラー画像、②は、これまでMODIS・SGLI画像として公開してきた画像の色合いに近くなるように合成した画像、③は海氷と雲が識別しやすい配色になるように合成した画像、そして④は物体の温度を計測する際に使われる熱赤外線の画像です。①では海氷・積雪や雲がどれも白っぽく見えていますが、②では植生域が緑色、海氷・積雪域が黄色、雲が白色、海面が黒色に見えています。また、③では低層雲がピンク色、高層雲が緑色、海氷・積雪が青色に見えており、②よりも雲と海氷が識別しやすくなっています。そして、④では温度が低いところが藍~水色の寒色系に、高温域が橙~赤色の暖色系に色づけられています。