図は、2003年2月4日の
AMSRデータから推定された、全球の水蒸気量分布です。上が地方時で午後10時半頃(夜半)、下が地方時で午前10時半頃(朝)の観測です。水蒸気量が多く含まれる大気が、低気圧や前線などに伴って高緯度域に入り込んでいる様子がわかります。水蒸気量や降水量といった、大気中に含まれる水の量と分布は、時間的・空間的変動が非常に大きく、その変化は私たちの生活とも密接に関係しています。歴代マイクロ波放射計の中でもトップクラスの空間分解能を持つ、
AMSRによって観測される水蒸気や降水量の詳細な情報は、数値天気予報モデルを通じて、毎日の天気予報の精度向上に役立つことが期待されています。さらに、
AMSRとその姉妹センサである
AMSR-E(NASDAが開発しNASAのAqua衛星に搭載)を同時に運用することによって、観測頻度と範囲を倍増し、より多くの情報を得ることができます。このデータは、
AMSRの
標準アルゴリズムで処理されており、今後連続的に処理されたプロダクトを、地上の観測データを用いて検証していきます。
>> AMSR/AMSR-Eホームページ プロダクト/アルゴリズムのページへ