熱帯低気圧の分類
熱帯低気圧は、その強さや存在する地域によって呼び名が変わります。熱帯低気圧の正式な分類や命名は、世界気象機関(WMO)が地域ごとに定める「地域センター」によっておこなわれますが、本データベースでは、米国のハリケーン・センター(NHC)、中部太平洋ハリケーン・センター(CPHC)、および合同台風警報センター(JTWC)で用いられている下記の基準で分類された呼び名を用いています。この場合の最大風速は1分間平均風速の最大値が基準となっています。
太平洋北西部
スーパー・タイフーン Super Typhoon (最大風速 128ノット以上)
タイフーン Typhoon (最大風速 64〜127ノット)
トロピカル・ストーム Tropical Storm (最大風速 34〜63ノット)
トロピカル・デプレッション Tropical Depression (最大風速 34ノット未満)
太平洋北中部・太平洋北東部・大西洋北部
ハリケーン Hurricane (最大風速 64ノット以上)
トロピカル・ストーム Tropical Storm (最大風速 34〜63ノット)
トロピカル・デプレッション Tropical Depression (最大風速 34ノット未満)
インド洋・太平洋南部
トロピカル・サイクロン Tropical Cyclone
※1ノット(kt) = 0.51 m/s
なお、日本が含まれる太平洋北西部では、この地域を担当する地域センターである気象庁の太平洋台風センター(RSMC Tokyo - Typhoon Center)により、最大風速(この場合は10分間平均風速の最大値)が17.2m/s(34ノット)以上になった熱帯低気圧が、正式に「台風」と定義されています。