最大風速 Maximum Sustained Winds (MSW)
ある時間帯の中での、平均風速の最大値を最大風速と呼びますが、平均風速の基準が、日本では10分間の平均値であるのに対して、米国では1分間の平均値が用いられています。
本データベースでは、米国などで用いられている基準である「1分間の平均風速の最大値」を最大風速として扱っており、単位はノット(kt)です(1ノットはおよそ0.51m/s)。
最大風速は、熱帯低気圧を分類する基準としても用いられます。米国の基準では、最大風速64ノット以上の熱帯低気圧が「タイフーン」や「ハリケーン」などと呼ばれます。また、日本では、太平洋北西部において最大風速17.2m/s(34ノット)以上に達した熱帯低気圧が「台風」と呼ばれます。

なお、風の強さや向きは常に変動しており、瞬間的には最大風速よりさらに強い風が吹くことがあります。瞬間的な風速は「瞬間風速」、ある時間帯の中での瞬間風速の最大値は「最大瞬間風速」と呼ばれ、最大瞬間風速は最大風速の1.5〜2倍ぐらいの値になるといわれています。