米国地球観測衛星Aqua(EOS-PM)の打ち上げ日が5月4日となりました。
Aquaに搭載されるセンサ「AMSR-E」は、NASDAがADEOS-IIに搭載する「AMSR」をベース とし、Aqua用に仕様を一部変更して開発した観測センサです。AMSRを搭載したADEOS-IIを観測時間が午前となる軌道に、AMSR-Eを搭載したAquaを観測時間が午後となる軌道にそれぞれ投入することにより、複合観測が実現し、同一地点を一日に4回観測することが可能となります。観測頻度の増加により、日変化の激しい地球環境変化の事象等の把握が可能となり、気象予報精度の向上や地球環境変動の解明等の地球科学研究に大きく貢献することが期待されます。
AMSR-EはNASDAとNASAの共同プロジェクトであり、NASAのAMSR-E科学チームと日本側AMSR
科学チーム代表者(ADEOS-II/AMSRも対象とするためAMSR科学チームという。)により
合同科学チームを組織し、情報交換と調整をしながら研究を進めています。
なお、AMSR-Eの観測データは、精度評価が終了した後に一般配布される予定です。