ADEOS-II Science Project

画像ライブラリー2003年4月2日

熱帯雨林の雨を集めて流れる川 ―カリマンタン島―


カリマンタン島
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れらはGLIが2003年2月21日に取得した250メートル水平解像度の合成画像です。上の図は赤道直下のカリマンタン島のほぼ全域を表しています。内陸部は熱帯雨林で覆われ、その中を幾筋もの川が流れ、大きな町は川の河口沿岸部にあります。石油、天然ガス、金などの天然資源に恵まれています。画像中の青い部分は高層の氷雲を示しています。雲に覆われることが多い熱帯の島、カリマンタンで雲のないデータを取得するのは困難ですが、この画像では西カリマンタンと南カリマンタンの晴れた地域のデータを取得できました。左下図は上図のポンティアナク付近を拡大したもの、右下図は上図のバンジャルマシン付近を拡大したもので、色の違いが分かるように画像強調処理を施したものです。
ポンティアナク付近バンジャルマシン付近
For this beautiful planet ADEOS-II
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左図:(1000×1034ピクセル:292KB)
右図:(1000×1038ピクセル:287KB)

左図で赤紫色の部分に位置するのがポンティアナクの町です。黄緑色は熱帯草原、薄緑色は農地や草地など、緑色〜濃緑色は熱帯雨林、赤色は裸地などの非植生地域を表しています。画像中の東から西へ流れる川はカプアス川で、カリマンタンの中でも最長の長さを誇り、大小の支流やそのまた支流が鮮明に写し出されています。

一方、右図の赤紫色で表されている河口の町、バンジャルマシンは、南カリマンタン州の州都で町中を川や運河が流れています。バンジャルマシンの上流部流域の深緑〜黒の部分は湿地帯を示しており、この一帯が全体的に湿地で覆われていることが分かります。バンジャルマシンが「川の町」と呼ばれる所以が容易に分かります。

これらの画像はすべて、短波長赤外の1640ナノメートル(チャンネル28) 、近赤外の825ナノメートル(チャンネル23)、可視光である660ナノメートル(チャンネル22) の波長帯の光を赤、緑、青に割り当てて作った画像です。

GLI陸域グループでは、GLIの1kmと250mという2つの解像度のチャンネルを利用して、グローバルには1km解像度で、詳細については250m解像度で、植生活動や分布について明らかにしていきます。

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