2003年3月10日
GLIで観測された冬の地中海
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画
像は、2003年2月7日に観測された地中海の(上から)RGB画像、クロロフィルa濃度(CHLA)、海面水温(SST)です。
スペイン・バルセロナ沖は雲に覆われ、フランス・マルセイユ沖には多数の航跡が見られますが、地中海の南部から東部はよく晴れています。CHLAとSST画像を見ると、マルセイユの南西に位置するリヨン湾やアドリア海の北部で、CHLAが沖より10倍以上高く、SSTが5度程度低くなっている様子がわかります。地中海には冬季に、ミストラルやボラと呼ばれる冷たく乾燥した風が北から吹き降ろします。これに伴い、上記の沿岸域では海水が上下にかき混ぜられ、冷たく栄養に富んだ海水が表層に現れます。
GLI
の画像で見られたCHLAやSSTは、これらの現象を反映したものであると思われます。
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