上の画像は
GLIが観測した北極圏の画像です。北極圏からノルウェー海を覆う朝焼けの雲間に浮かび上がったアイスランドは、雪氷に閉ざされ水平に差し込む陽光を強く反射しています。北極圏を越えると極夜の暗闇が広がり、そこには厚い氷床に覆われた厳冬のグリーンランドが聳え立っています。
この画像は、2003年1月25日に観測した、分解能1キロメートルの3つの可視光波長
帯、678ナノメートル、545ナノメートル、460ナノメートルの反射率画像を合成した
画像です。
一方、これら三点の画像は、南極の(a)RGB合成、(b)雲と雪氷域の識別、(c)雪氷域の輝度温度を低温部を青く、高温部を赤く色付けした画像です。
- (a)の画像では、南極半島からロス棚氷にかけて南極氷床が観測されました。
- (b)の画像では、赤とピンク色がそれぞれ大陸上および海氷上の積雪域、白から灰色が雲と識別されます。
- また(c)の輝度温度分布からは、海抜0メートルの海氷から厚さ3000メートルにおよぶ氷床までの温度差が見てとれます。
これらの画像は、2003年1月25日に観測した、(a)は分解能1キロメートルの可視光波長帯678ナノメートル、545ナノメートル、460ナノメートルの反射率を合成した画像、(c)は熱赤外域の波長11ミクロンメートル(μm)の輝度温度画像です。