ADEOS-II Science Project

画像ライブラリー2003年2月7日

GLIデータの高次解析で求めた海面水温と雲の立体構造

海面水温

の図は、GLIの初観測データ(2003年1月25日の日本時間午前9時45分頃取得)から求めた海面水温を色付けして表したものです。赤色系は高温域に対応し、西側の観測域では黒潮の流れが、東側ではその続流が雲間をぬって姿をみせています。日本南方近海では、水温25度前後の暖かい海水が黒潮によって亜熱帯から運ばれてきており、冬季にはしばしば、この上空にシベリアからの冷たい季節風が流れ込みます。この際、海洋から大気への大きな熱の供給が行われ、これによって地球規模の熱の南北輸送が起こります。GLIの初観測データは、このダイナミックなエネルギー循環の様子を垣間見せてくれます。

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雲頂高度

一方、この図は、同じくGLIの初観測データから求めた雲頂高度(キロメートル)を3次元的に示しています。発達した低気圧に伴う渦状の雲の一部が、高度8キロメートル付近にまで達している様子がわかります。 このように、GLIの多数の波長帯の観測データを使って、雲の種類や詳細な構造を明らかにすることもできます。
For this beautiful planet ADEOS-II
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