2003年1月7日
2002年から2003年にかけてのエルニーニョ
2002年初め頃から、中・東部赤道域の太平洋の海面水温が徐々に上昇しはじめ、エルニーニョ現象の兆候が見られていましたが、2002年11月、21世紀最初のエルニーニョ現象が「成熟期」を迎えました。
下の図は、宇宙開発事業団が開発した改良型高性能マイクロ波放射計(AMSR-E)から推定した、2002年11月の全球の月平均海面水温分布です。
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AMSR-Eのデータから推定した2002年11月の全球月平均海面水温の分布 |
AMSR-Eは、2002年5月に打ち上げられたNASAのAqua衛星に搭載されており、ADEOS-II搭載のセンサ、高性能マイクロ波放射計(AMSR)をベースに開発されました。
ADEOS-IIにおいても、AMSRによって全球の海面水温を観測、さらには、AMSRとAMSR-Eの2つのセンサで同じ場所を1日4回の頻度で観測します。
宇宙航空研究開発機構 地球観測利用推進センター
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