2002年12月14日に打ち上げられる環境観測技術衛星ADEOS-IIには、光学センサであるグローバル・イメージャー（GLI）と高性能マイクロ波放射計（AMSR）が搭載されます。GLIは、大気、海洋、陸、雪氷を多数のチャンネ ルによって高精度に観測し、一方、AMSRはマイクロ波を使うため雲に影響されず、さらには昼夜を問わず観測できることが大きな特徴です。

MODIS（左）とAMSR-E（右）のカラー合成画像

画像は、NASAの衛星Aquaに搭載された光学センサ（中分解能撮像分光放射計MODIS）と、マイクロ波センサ （AMSRをAqua衛星用に改修したAMSR-E）の同時観測による台風21号「HIGOS」。MODIS画像はいわば、人間の目で見える雲や海や陸上の様子を表していますが、AMSR画像では大気中の水分や雲の中の雨など、人間の目では見えにくい水に関わる世界を見せてくれます。

ADEOS-IIにおいても、GLIとAMSRによってマイクロ波と光学センサの同時観測が実現します。GLIはMODISに比 べ、250m解像度の高分解能チャンネルが増強され、さらに世界で初めて近紫外のチャンネルを1km解像度で定常的に運用します。

>> 画像の詳しい説明を見る（AMSR/AMSR-Eホームページトピックスへ）

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