このコンテンツでは、AMSR-E(改良型高性能マイクロ波放射計)の観測データから
高緯度における、海面水温偏差の月平均を算出したものを紹介しています。

以下に、画像の見方について解説します。

・海面水温偏差とは海面水温と気候値(平年値)の差で、以下の式で計算しています。

海面水温偏差=海面水温−気候値

画像の(1)の部分では、海面水温偏差が海面水温−気候値で計算されていることを示しています。

なお、このコンテンツで用いている気候値は、気象庁から提供していただいた1971〜2000の気候値データを使用しています。

・(2)にはこの画像の日付を示しており、(3)には平均値の算出対象期間を示しています。
(図は2005年7月のデータで、7月1日〜31日までの平均したもの、となります。)

・データの更新は1日1回行われます(また、例えば表示されている画像の平均が7月1日〜7月16日までで算出されていて、更新により17日のデータが追加された場合、1日〜17日の平均データを新たに算出しなおして再作成していきます。)

・当ページの偏差画像では-5℃〜+5℃の偏差値を青〜赤に充てており、平年より水温が低い場合は青、高い場合は赤で表示されます。白は陸地を示しています。ただし、上の画像の真ん中の青で囲まれた部分は本来は海ですが、実際は氷で覆われているため水温が観測することができず、白で表示されます。

以上より、ここで表示している画像は2005年7月の1日〜31日まで平均した海面水温データから気候値を引いた偏差を示しており、極の海岸線付近では例年より温度が高く、日本付近は平年並み程度であることが分かります。

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