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AMSRやAMSR-Eのデータを利用するために、プロダクトやアルゴリズムの概要と、データ取得方法や利用可能なツールについて紹介します。

標準プロダクト利用上の注意事項

AMSR-Eレベル2海面水温標準プロダクト利用上の注意事項

アルゴリズム開発PI:宇宙航空研究開発機構 地球観測利用研究センター 柴田 彰

本注意事項はJAXA/EOCで生成処理されるAMSR-Eレベル2海面水温標準プロダクトについての注意事項を述べたものです。
算出領域
本プロダクトの算出領域は海氷領域を除く全球の海洋上ですが、降雨域(概ね1mm/hour以上)、強風域(概ね17m/s以上)、沿岸域(岸から概ね100km以内)、サングリッター域(太陽との相対角度25度以下)では精度が保証されないため、欠測としています。海氷域の可能性が疑われる場合は全て除いています。欠測の場合は、プロダクト中の品質フラグにその理由を格納しています。

算出範囲と精度
本プロダクトの算出範囲は -2〜35°Cです。また、気象全球通信組織(GTS)から得られるブイの水温とAMSR-E海面水温(2003年1月と7月のそれぞれ1ヶ月分、2002年7月は10日分)、を比較し、推定誤差は全球で約0.7°Cであることが確かめられています。輝度温度の校正精度が時間的に変化しているとみられ、これが将来的に水温推定誤差を増加させる可能性があります。この点についてはモニタリングを行い、必要に応じて措置を検討します。