ADEOS-II Science Project

画像ライブラリー2003年3月3日

鎖状に並んだインド洋上のサイクロン群


台風
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は、AMSR(みどりII搭載)とAMSR-E(NASAのAqua搭載)の合成画像で、インド洋上に東西に並んだ4つのサイクロン(南半球の台風)をとらえています。データは2月13日に取得されたもので、約4時間半離れたAMSRAMSR-Eデータを合わせることによって全てのサイクロンが観測されました。37GHz垂直偏波、89GHz水平・垂直偏波における電波の強さをカラー合成しており、肉眼での見え方とは異なります。画像左に白く見えている島はマダガスカルで、サイクロンは左からGARY(ゲイリー)、HAPE(ヘイプ)、ISHA(イシャ)、FIONA(フィオナ)の順に並んでいます。強い雨が降っている領域が赤く表されており、それぞれのサイクロンの腕がまるで鎖のようにつながっているかのようです。背景には静止気象衛星の赤外雲画像が重ねてあります(赤外データは日本気象協会より提供)。静止気象衛星は間断なく雲画像をとらえることができる点で優れている一方、マイクロ波センサのAMSRやAMSR-Eは雲中の水の量や降水強度などを定量的に計測できるため、お互いに補い合う役割を果たします。

AMSR-EAMSRの姉妹機で、2002年6月から継続的にデータを取得しています。みどりIIは地表を10:30(および22:30)、Aquaは13:30(および1:30)に観測するため、これらの組み合わせにより、台風などの変化の激しい気象現象をより頻繁に詳しく捉えることができます。
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関連リンク
TRMM台風データベースでは、台風の検索ができます。
http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/typhoon/index_j.htm
台風や熱帯低気圧についての用語解説は、
http://www.eorc.jaxa.jp/TRMM/typhoon/html/doc/glossary_j.htm

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